数学は暗記しようとしちゃダメ?得点につなげるには”過程”が重要!

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「数学は暗記では解けない」って、よく耳にしませんか?
私も学生の頃、耳にタコができるほど「暗記じゃダメ!」と聞いていたので、それが当たり前だと思っていました。

しかし、最近ではこんな本がよく売れているみたいです。

一方で、こちらの本も人気の一冊となっています。

調べてみると、数学の暗記は"推奨派""否定派"に意見が分かれているということが判明しました。
果たしてどちらが正しいのでしょうか?

今回は、"数学の暗記"について私なりの持論を展開していきたいと思います。

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数学の暗記推奨派と否定派の主張には共通点がある

ネットや書籍で情報収集したところ、"推奨派""否定派"のそれぞれの意見は次のようにまとめられました。

暗記推奨派

  • 解法パターンには限りがあるので、それを暗記すれば効率よく得点できる
  • 公式を丸暗記するわけではない
  • 暗記した解法パターンを組み合わせて使えば、大学入試レベルの問題はほとんど解くことが可能

暗記否定派

  • 暗記してもそれを理解していないと使いこなすことはできない
  • 丸暗記しようとするより、理解に時間をかけたほうが効率がよい
  • 暗記したことがそのまま問われることはほとんどないので、暗記するより自分で考えて導出したほうが応用問題に対応しやすい

両者の意見を比べてみると、何かお気づきのことはないでしょうか?
実は、よく見ればどちらも同じような意見だと考えることができると私は思ったんです。

私は様々な意見の共通点をまとめて、次のように考えました。

  • 数学では、「〜の公式は何?」のように暗記したことをそのまま解答する設問は少ないので、暗記だけでは通用しない
  • 本質を理解していないと応用問題には全く手がつけられないことも多いので、思考力を伸ばすことが大切
  • 本質の理解が重要ではあるが、いちいち考えていると試験では時間切れになるので、高得点を取るには解法パターンを暗記することが有効

つまり、丸暗記だけで問題を解くのは不可能なので基礎をしっかりと理解しておく必要があるけれど、さらに高いレベルを目指すなら暗記もしないと得点に結びつかない、と要約することができます!

なぜ真っ二つの意見が存在するのか、少しはご納得いただけたでしょうか?

決してどちらかが間違っているというわけではなく、視点を変えた共通の意見だったってことだね!

数学で一番大切なのは"過程"を疎かにしないこと

それじゃあ、数学で本質を理解したり解法パターンを暗記したりするにはどうすればいいの?

暗記推奨派も否定派も結局のところ同じような意見だとわかりましたが、本質を理解した上で暗記したことも使いこなすにはどうしたらいいのでしょうか?

私が一番大切だと思っているのは、"過程"を疎かにしないということです。

私はこれまでに、講師としての学習指導の経験を通じて、数学が苦手な生徒には以下の傾向が見られると感じています。

  • 計算の途中過程を書こうとしない
  • 図を自分で描かない
  • 解答解説を読むときに答えしか確認しない
  • 当てずっぽうで正解した問題の復習をしない

厳しい言い方をすれば、"考えることを放棄している"から思考力が身につかず、公式や解法パターンを暗記しても試験で使いこなせないのです。

数学が苦手だなと感じているなら、まずは騙されたと思って計算過程や図を自分の手で全て書き出すようにしてみましょう。
面倒くさいとは思いますが、とにかく思考の過程をアウトプットすることが必要です。

そうすることで、自然と本質の理解ができるようになります。
本質が理解できれば、いよいよ暗記が力を発揮するようになります。

このようなステップを踏んで、数学の思考力を鍛えましょう。
答えの導出過程を大切にすれば、必ず理解できるようになるはずですよ。

数学で高得点を取るためのおすすめの勉強法

最後に、数学で暗記を活用するためのおすすめの勉強法をご紹介します。
以下のやり方を参考にして、数学を得意科目にしていただけたらいいなと思います♪

    1. 公式を覚える(こんな公式があるんだな~と認識する程度でOK)
    2. 問題を解いてみる。
      計算過程や図も必ず書き残す!!
      →答えを出せたら3へ、全く手が出ないなら4へ
    3. 答え合わせをする。
      正解でも不正解でも、解答解説を必ず読む
    4. まずは教科書や参考書を見ながら解いてみる。
      それでもわからない場合は解答解説を確認する
    5. 問題演習をしていく中で、よく見る解放パターンをメモしておき、それを暗記する
    6. 次に問題演習をするときに、暗記した解法パターンが使えないか試してみる

本質を理解した後に暗記をすれば、効率よく知識が定着し思考力がアップしますよ。
この流れを意識して、勉強してみてくださいね!

まとめ

  • 数学の暗記には、推奨派と否定派の2つの意見がある
  • 推奨派も否定派も、実は同じような意見で共通点が多い
  • 数学で一番大切なのは"過程"を疎かにしないことである
  • 数学で暗記を活用するためには、理解→暗記の順に勉強するとよい

数学において"暗記"がどのような位置づけなのか、ご理解いただけたでしょうか?
暗記をうまく活用すれば、伸び悩んでいる成績もぐんとアップするかもしれませんよ♪

正しい勉強法賢い解き方を身につけて、志望校合格を目指してくださいね!

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