音楽を勉強中に聴くと効率が悪くなる?集中力が上がるおすすめ活用法

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何となく勉強に集中できないとき、音楽を聴いてやる気を出そうとすることはありませんか?
もしくは、イヤホンを装着して机に向かうことがすでに習慣化しているかもしれませんね。

でもそれ、勉強の効率が悪くなる原因になりかねません!
実は最近の研究で、音楽を聴きながら勉強すると集中力が低下することが判明したんです。

そんなこと言われても、音楽を聴かないと周りが気になって落ち着かないんだよね~。
どうしたらいいの?

勉強中に音楽を聴くことにはメリットもありますが、その効果を引き出すには気を付けるべきポイントがあります。
今回は、勉強の効率が上がる音楽の活用法についてお話ししますね!

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研究により「ながら勉強」は集中力が低下することが判明

2022年1月に、東北大のグループが次のような研究結果を発表しました。

聴き“ながら”の作業は作業効率を低下させる可能性!
‐ 音楽刺激は低音量でも聴覚性選択的注意を阻害する ‐

  • 左耳に提示されるテスト音に選択的注意を向け“テスト音が聞こえたらボタンを押す”という単純タスク中に、右耳に提示されるBGM(back ground music)の注意妨害効果を検討した。
  • 低音量の音楽でも、テスト音への反応に対する著明なマイナス効果を観察した。
  • 音楽やラジオを聴きながらの“ながら”作業では、低レベルの音量でも作業への注意レベルが低下する可能性に注意が必要。

引用:東北大学プレスリリース

つまり、音楽を聴いていると小さな音であっても集中力が低下してしまうということが明らかになったのです。

雑音をシャットアウトすると集中力が上がると思ってたから、これは意外!

私もこのニュースを目にしたときは、意外だなという印象を持ちました。

この研究結果を踏まえると、無音で勉強するのが一番集中できて効率がよいと言えそうです。

でも、それなら音楽を聴きながら勉強しようという発想は生まれないはずですよね。
果たして本当に音楽は勉強の邪魔にしかならないのか、もう少し深掘りしていこうと思います。

音楽は本当に勉強にとって「邪魔な存在」なの?

音楽を聴くことには、そもそもどんな効果があるのでしょうか?
もしメリットがあるなら、それを勉強に活かすこともできそうですよね。
音楽と勉強の関係性について、もう少し詳しく考察してみました。

音楽が私たちにもたらす効果とは?

音楽を聴くことは、私たちにとってどんな効果をもたらすのでしょう?

このテーマに関する研究は古くから行われており、簡単にまとめると次のようなことがわかっています。

  • 音楽を聴くと脳波の1種であるα波が発生する
  • α派によって、リラックス効果や集中力向上の効果が得られる

やはり、音楽を聴くこと自体は私たちにプラスの影響を与えるんですね。
しかし、これが勉強の効率アップに直結するかと言われればそうではない、と私は思います。

冒頭の研究結果に話を戻すと、音楽は作業への注意を分散させ、集中力を低下させます。
つまり、音楽を聴けば集中力は上がるけれど、その効果は作業効率を向上させるものではないと捉えることができるのではないかと私は思うのです。

話がごちゃごちゃしてきたので、図示するとこんなイメージです。

すなわち、音楽が私たちにもたらしてくれる効果は勉強の真っ最中には活かすことが難しいと言えると思います。

じゃあやっぱり、勉強中に音楽は聴いちゃいけないんだ…。

確かにその結論で間違いはないのですが、せっかく音楽にはメリットがあるのだからそれを活かすことができたらいいと思いませんか?
音楽のプラス効果を勉強に活かす方法についても、検討してみました。

音楽のメリットを勉強に活かすにはどうしたらいい?

繰り返しになりますが、音楽を聴くと次の効果がもたらされます。

  • リラックス効果
  • 集中力向上効果
  • 記憶力向上効果

ただし、勉強中の場合は作業への注意が分散されて逆に集中力が低下してしまうんでしたよね。

それなら、「ながら勉強」にならない工夫をすればよいということになります。
具体的には、次のようなシチュエーションで音楽を聴けばその効果を最大限に活かすことができるはずです。

  • 勉強の前にやる気が出ないとき、勉強中に集中が途切れてしまったとき
  • 勉強で疲れているはずなのに、なぜか眠れないとき
  • 机の周りを整理するなど、退屈な単純作業をするとき

このように、知的作業を伴わない場合は音楽を聴くことがプラスに働くと期待されます。

確かに、勉強に集中したいなら勉強以外の時間を充実させることも大切だよね!
やる気が出たりよく眠れたりしている状態なら、勉強の効率もアップするかも!

漠然と音楽を聴くのではなく、どうすれば音楽のプラス効果を最大限に活かすことができるのか、考えてみるといいと思いますよ♪

勉強の効率が上がる音楽の種類とおすすめの活用法!

最後に、勉強の効率をアップさせるための音楽の種類とその活用法をご紹介します!

  • クラシック
    やる気が出ないときや集中が途切れてしまったときは、壮大なオーケストラでテンションを上げるのがおすすめ。
    眠る前はピアノ・ソナタなど静かな曲を選びましょう。
  • ヒーリングミュージック
    ヒーリング(healing)は「癒し」を意味する単語です。
    つまり、疲労回復やリラックス効果をもたらすために作られた音楽を意味します。
    眠る前でも効果的ですし、単純作業中に聴けば集中力もアップしますよ。
  • アンビエント
    川のせせらぎや風の音など、自然で流れる環境音のことです。
    睡眠導入の効果が高いので、ぐっすりと眠りたいときに聴いてみてください。

勉強に集中したいときに音楽を聴くルーティンを作れば、より効果的だと思います。
自分がどうすれば勉強に集中できるのか、鉄板のやり方を見つけてくださいね!

まとめ

  • 東北大の研究によると、音楽を聴きながら勉強すると低レベルの音量でも集中力が低下することが判明
  • 音楽を聴くことには、リラックス効果や集中力向上の効果などのメリットもある
  • 音楽を聴きながら勉強すると作業への注意を分散させるので、メリットを活かすことができない
  • 音楽のプラス効果を最大限に発揮するには、知的作業を伴わない場面で活用するとよい
  • クラシックやヒーリングミュージック、アンビエントなど、音楽の種類を状況に応じて使い分ければ勉強の効率アップが期待できる

音楽を聴きながら勉強することには集中力を低下させるリスクもありますが、音楽のプラス効果を理解して活用すれば、勉強の効率をアップすることも可能ですよ!

今回お伝えしたことに気を付けて、勉強に集中するためのルーティンを見つけ出してみてくださいね♪

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